注意1:この作品はギャグSSであり、登場人物が極度に壊れています。 注意2:これは他作品とは一切関わりがありません。 注意3:性転換ものが嫌いな方はブラウザの戻るでお戻り下さい。 以上を踏まえた上で読んでやってもよいという奇特なかたは下へどうぞです。 オレが一体何をした? 何故マスターである凛から敵意を向けられなければならない? 何故昔の思い人から殺意を向けられなければならない? 何故……過去の自分やランサーから好意を受けなければならない? ぐぬぬ、散々扱き使った挙句にこの仕打ち。 よもや世界はオレのことが嫌いなのでは? などと勘ぐりたくなると言うものだ。 しかも……コノ胸! 重いので肩がこる、腕の稼動範囲が狭まる、動く時に揺れてはっきり言って邪魔。 と良い事など何もない。 いっその事凛やセイバーの如くひんぬーだったらまだ楽だっただろう。 ……ん? セ、セイバー!? 何故剣を、見えてはいないが何故剣を構えている!? 私は何も言って、何? 途中から口に出していた? ぬぬ、それは済まない。 私も出来ればナイチチの方が良かったのだが。 ……って、何で殺気を出しているんだ!? その殺気で死を予感したオレは、生存本能に従い双剣を投影した。 逝け逝け僕らのアチャ子さん01 「あら、アチャ子。その怪我一体どうしたの? しかも周りがちょっと壊れてるし」 教会から出てきた我がマスターの第一声がそれだった。 凛と衛宮士郎が出て来るという事でセイバーはどうにか矛を収めてくれた。 ……しかし、こう呼ばれるのに慣れてきた自分が怖い。 と、思っていたら。 「リン、実はアチャ子が「と、ところで凛。ソイツとは敵どうしだ早々に始末した方がいいのでは?」 むー! むー!」 いきなりオレの命を縮めるような発言をしようとしたセイバーの口を塞ぎつつ話題を変える。 危なかった。 「その事だけど。まあ今日のところは殺る気はないわ」 ふむ、まあそう言うだろうとは思っていたがね。 だとすればこの後はどうなるのだろう? オレの時と違いアーチャーであるオレは怪我を……少ししか負っていない。 ならば……歴史が変わるか? 尤も、オレが女性体の時点で違っている気がちらほらするが。 等と考えていたら。 「■■■■ーーーー!!!」 バーサーカー戦に入っていた……何時の間に? 「アチャ子!」 マスターの声で瞬時に実体を持ち戦闘態勢に入る。 おそらく凛ならオレの戦い、弓兵としての戦闘をしろと言うだろう。 そう思い射撃に適した地形を探しつつ、弓と矢の投影をしようとして。 「突っ込みなさい!」 「ああ、突っ込み……何だと?」 聞き間違いだろうか? 本来ならセイバーにやらせるべき戦法をやれと言われた気がしたが。 「だから、私とセイバーがアシストするからアンタが接近戦をしろって言ってるのよ!」 しばし呆けてしまった。 コレは本当にあの遠坂と同一人物なのだろうか? そう思い、磨耗した記憶を掘り起こしてみる。 ……磨耗した記憶の中のツインテールは……悪魔の如く笑っていた。 「……えっ? 何……アレ?」 ん? いきなりの戸惑いの声にオレはその方向を見る。 そこには白の少女、イリヤが呆然とオレを見ていた。 「う、嘘でしょ? リズより大きいじゃないアレ……。 サーヴァントだからって有り得ないわ……」 呆然としてそのようなことをのたまうイリヤ。 まさか……また胸の事じゃなかろうな? 「解る。解るわ、イリヤスフィール! アレは人間業じゃないわよね!?」 「その通りです。そもそもアレほどの大きさが何の役に立つと?」 ここぞとばかりに凛とセイバーも参戦する。 ……その中で、どうしたら良いのか解らずおろおろするバーサーカーが妙にほのぼのとしていた。 「うう、やっちゃえバーサーカー! アンなのは世の中にあっちゃ駄目なのよ!」 「■■■■■■■■ーーーーー!!!?」 微妙に抗議しているような雄たけびをあげるバーサーカー。 「えっ!? 勿体無いですって……?」 よもや、あの巨人までランサー等と同じだとは言わんだろうな? 「そうだ! アチャ子さんの胸は世界の宝だぞ!? それを消してしまうなど言語道断!」 いきなり今まで黙っていた衛宮士郎が叫ぶ。 この時、オレは目的とは別に明確な殺意をコイツに抱いた。 うん、さくさく殺っとくとするか。 「ちょっと衛宮君!? 何を言ってるか解ってるの!?」 「そうですよシロウ! まさか、私達を裏切るつもりですか!?」 「ああ、オレのこの思いは間違ってない。巨乳好きなのは間違ってない!」 いや、間違いだらけだぞ。 くぬ、オレは別段巨乳好きではなかったのにどういうことだ? 「だって親父も言ってたぞ!? 大きい事は良いことだって!」 そう、衛宮士郎が叫んだ瞬間。 世界は凍りついた。 ふっ、死んだな。 「言いたい事はそれだけかしら、衛宮君?」 「シロウ、貴方は良い……もとい良かったかもしれないマスターでした」 「うふふ、シロウもキリツグもブッコローす!」 三者三様の殺気を出しつつ魔力を高める。 そのどれもが衛宮士郎では太刀打ちできる筈が無い程のものだ。 うむ、理想を抱いて溺死しろ。 「くっ! どうせ、どうせ死ぬなら……!」 奴はそう叫んでオレの方を見る。 ……まさかな? 「アッチャ子さーん!」 服は脱いでいないがルパンダイブよろしく、オレの胸目掛けて飛んできた。 当然それは人の速度。 オレは内心混乱しつつも軽く避ける……筈だった。 「しゃからしかー!」 一体何処の出身だと言いたくなるような言葉を叫んで、 奴はオレを超えた。 ポヨン♪ と言う擬音が聞こえてくるようだった。 おそるおそる下を見る。 そこには……顔をオレの胸に埋めた衛宮士郎……。 「ああ……幸せだ」 そうか。 ならば、その幸せを抱いて……萌え死にしろ。 「I am the bone of my sword」 オレは瞬時に13の剣郡をセットする。 その全てが一撃必殺。 多少オレの身体が傷つこうが知ったことか! それを発射しようとして、 「アチャ子! やめなさい!」 凛に止められる。 くっ! 一つ目の令呪の縛りか!? 「アンタがサクット殺っちゃったら私達の分がないでしょ!?」 そう言う理由か……。 「ふん、シロウそれにアチャ子。 今日の所は見逃してあげる。でも……次は無いわよ」 そう言って白の少女は立ち去っていく。 その時バーサーカーがオレのある一点を一瞬凝視したのを確認してしまった。 初めて自身の鷹の目を後悔した。 「さーて、私達も帰りましょうか?」 「そうですね。やはり落ち着いた場所で討論すべきでしょう」 「望むところだ。如何にナイチチが劣性か思い知らせてやろう」 ……よし、この世界の衛宮士郎とオレは何の関わりが無いと思おう。 寧ろ、そうであってくれ。 夜道を歩きながら、初めて神に祈った。 終われ