注意1:この作品はギャグSSであり、登場人物が極度に壊れています。

 注意2:これは他作品とは一切関わりがありません。

 注意3:性転換ものが嫌いな方はブラウザの戻るでお戻り下さい。


 以上を踏まえた上で読んでやってもよいという奇特なかたは下へどうぞです。





    


























 バーサーカーとのある意味衝撃的な顔合わせの後、

 オレ達は微妙な空気を纏わせながら衛宮邸へと帰還した。

 そして、その後に行われた意味も何もない議論……もとい、幼稚園児の言い合い。

 そう、衛宮士郎が言っていたあの言葉。


 『如何にナイチチが劣性か思い知らせてやろう』


 その言葉どおりに、帰宅して早々にそのことについて白熱した議論を交し合う馬鹿者と我がマスター、

 ついでに元、否。こことは違う世界でのオレのサーヴァント。

 しかし、議論は日が昇るほどにまで続いたが結局平行線のまま終った。

 ……延々数時間も胸について真剣に話し合う三人を見ながら思う。

 ここはもしや、誰かの妄想の中の話なのでは?

 と、真剣に考え出した今日この頃。






        逝け逝け僕らのアチャ子さん01


 「……って、ことで。アチャ子とセイバーをトレードってことでファイナルアンサー?」


 「ふっ、是非もない! これでアチャ子さんはオレのモノなんだな!?」


 ……激しく待て!

 一体どのような話の流れでそうなった!?


 「ま、待て! マスター!

  私はこのような阿呆のサーヴァントになるなど断固として拒否させてもらう!」


 「ガーン!!

  ……いや待てよ、嫌よ嫌よも好きの内!」


 落ち込んだのも束の間、即座に立ち直り意味不明な論理を掲げながら飛び掛ってきた愚者。

 よし、殺そう。

 うん、当初の目的もそうだったじゃないか。

 コイツを過去のオレと同様に見るのは物凄く嫌だが、この際どうでも良い。

 と言う訳で、


 「死ね」


 オレはそう言いながら右手に投影した干将を振り下ろした。
 
 当然オレは、一瞬後に石榴の如く頭の勝ち割れた衛宮士郎の姿を幻視した。

 しかし、


 「やってみるさ!」


 何処かの金色と赤色の好きなロリコン出世魚の如き言葉を発しながら、

 衛宮士郎はその両手に投影した干将莫耶でオレの一撃を受け止めた。

 ……ナンデスト?


 「貴様、何故投影を!?」


 「ふっ、アチャ子さんの胸が我が死に場所。

  故に……死ねないんだ!」


 物凄く待て。

 答えになってないと言うか、意味が解らないぞ!


 「全く、仲が良いわね〜。

  これなら二人でやっていけるわね?

  じゃ、行くわよセイバー」


 「ええ、行きましょうマスター」


 な、何!?

 何時の間にそんな御関係に!?


 「お、おい! 衛宮士郎!

  セイバーに見捨てられているぞ!? 良いのか!?」


 「あんなナイチチどうでもよかとです!

  と言うよりも、ナイチチは女じゃないです!」


 そう言い切った瞬間。

 居間の気温が氷点下まで一気に下がった。
  

 「へ〜、よく言ったわね衛宮くん。

  じゃあ、何かしら? 私たちは女じゃないと?」


 「ふっ、最低ラインはC! それに満たなければ選挙権すらない!

  って、昔親父が言ってたし!」


 ……今解った。

 オレは間違っていた。

 衛宮士郎をどうにかしようと考えていたのでは英霊エミヤを消すことは不可能だ。

 元凶たる、衛宮切嗣を消さなければ!


 「ほう、やはりあの時キリツグが言っていた言葉は私の聞き違いではありませんでしたか」


 「何よ、セイバー。アンタの元マスターは何て言ってたわけ?」


 む、それはオレも気になるぞ。


 「……前回の聖杯戦争、その最後の瞬間。

  キリツグは聖杯に向かって、『僕を……巨乳ハーレムに誘ってくれ!』っと叫んでいましたね」


 「……はっ? 何ソレ?

  万能の願望機、奇跡の具現に望むことがそんな俗物的なことだったの!?」


 ふっふふふ、ふはははは!

 そうか、思い出は美化され思いは磨耗し、元の形を留めないと言う事か。

 親父、いや。

 衛宮切嗣!

 たとえ何千何万、それ以上の時が掛かろうとも、必ず英霊エミヤはお前を殺すことをここに誓うぞ!

 
 「流石は親父だな。オレでもアチャ子さんと出会う前はそう願っただろう」


 「ほう、今は違うとでも言いたげだな」


 何となく予想はつく、故に、答えた瞬間抗う間もなくこの世から消滅させてやる!

 否、魂魄の一欠けらすら残さず消し去ってくれる!

 オレは魂を消滅させるほどの協力無比な武器を思い浮かべる。

 その名をロンギヌス。

 かつて、イエス・キリストを刺し殺した者の名をとって付けられた神をも殺す魔槍。

 これの一撃を受けて、ただ人が無事でいられる道理はない!

 と言う訳で、即座に答えろ。

 そして、死ね。

 
 「愚問! オレの願いは、アチャ子さんを含めた巨乳ハーレムなり!」


 ……ああ、オレの誓いは何て純粋だったんだ。

 間違ってない。

 ああそうさ。

 オレの誓いは、正義の味方を目指したことは間違いなんかじゃなかったんだ!

 だから、


 「貴様という存在そのものを消し去ってくれる!」


 そうオレが叫ぶと、瞬時に赤き魔槍が現れ右腕に納まる。

 それはランサーの槍と同色。

 しかし、ランクは桁違い。

 二本の槍が絡まって一つとなった、神をも殺す槍。

 故に、衛宮士郎如きが抗うことなど……できようはずがない!


 「な、何て魔力を込めてるのよ!」


 「これは! 私の宝具やアレの乖離剣に近いランクの宝具!?」


 「ふふふふふ、これは試練だな!
  良いだろう。オレはこの試練を乗り越えて、全て遠き理想郷アヴァロンへと至る!」


 もはや、言葉もない。

 せめてもの情けだ、痛みも何も知覚することなく消し去ってやる。


 「神をも殺すロン――螺旋の槍ギヌス!!」


 真名の開放と共に放たれた、必殺……否!

 それは魂魄の一欠けらすら残さぬ必滅の槍。

 さらばだ、衛宮士郎。

 貴様を殺しても英霊エミヤは消えないだろうが、あの男を殺す前哨戦だ。

 っと、オレがそんなことをコンマ01秒で考えた刹那――

 
 「アチャ子さんの双丘アヴァロン!!」


 ――衛宮士郎がそう叫んだ。

 ……ナンデスト?

 何故、アヴァロンが……って、何だソレは!?

 オレは衛宮士郎が展開したアヴァロンを見た瞬間、驚愕した。
 

 「「ア、アチャ子の胸!?」」


 セイバーと遠坂がハモって叫ぶ。

 そう、それはまさしく今のオレの胸に存在する双丘を形どった……って、

 一々そんなことを説明してられるか!

 などとオレが内心で張り裂けんばかりに吼えたと同時に、


 ボヨヨン


 っと、音を立てて螺旋の槍が双丘に跳ね返される。

 ……ゴッド、オレのこと……嫌いですか?


 「ふふふふふ、これこそ親父より受け継ぎし、最強の防御!

  この豊穣たるバインバインなオッパオには、神殺しの槍が何ぼのもんじゃい!!」


 ……帰ろう。

 あの荒野に帰ろう。

 きっと、無限の剣郡がオレを暖かく迎えてくれるさ。

 オレは内心でルルルルーっと涙を流しながら霊体になった。

 




 終われ



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