注意1:fateもしは電波製なのです。 注意2:一部のキャラが原作とは性格が異なる場合があります。 注意3:今回の前振りもネタを含みます、ご注意を。 以上の注意点に気をつけ読んでもよいと思った方は下へどうぞ。 姉妹のロンド 黒と白の場合 「えへへ〜し〜き〜」 アルクェイドが俺の腕にしがみ付きながら甘い声で囀る。 今日は久しぶりに夜の公園でデートをしているのだが、どうやら先輩は他の仕事でいないらしい。 その為、何時もなら仲良く喧嘩して周囲(主に俺)に破壊を撒き散らすといった事もない。 うん、平和なのは良いことだ。 等と思っていたらアルクェイドの様子がおかしい。 「どうしたんだよ? アルク……!?」 途端に俺の中で殺人衝動が溢れ出る。 これは……アルクェイドやネロと対峙した時以上か? 「あれ? もしかして恋人と逢瀬をしているの、アルクェイド?」 声と魔の気配を追えば、その先には黒い少女と白い……チャウチャウがいた。 ……何故か一瞬で殺人衝動が萎えてしまった。 「アルト……何でアンタがこんな所に……」 「何か変かな? 妹に会いに来るって普通だと思うけど?」 妹? ってことは彼女はアルクェイドのお姉さん? ……全然そうは見えないな。 「ふーん、そっちの子がブルーの言ってた子かな? 確かにシロウと同じくらい面白そうな子ね」 「ブルーですって? ……目的は何? 答えなさい、アルトルージュ!」 普段からは考えられないくらい焦った声に俺の方が驚く。 先輩がキレて第七聖典をぶっ放しまくったときだってここまで焦ってなかったのに。 「何よー、ただ妹に会いに来ただけでしょ? 全く、その子が大事だからって噛み付かないでよ」 その言葉に唖然とするアルクェイド、こういう表情も可愛いなー。 「……貴女、本当にアルトなの?」 「アレよ、アレ。死徒でも変わるものよ? 現に、貴女がそうでしょアルクェイド」 「そう、かもね。で”姉さん”? 本当に私に会いに来ただけなの?」 そうアルクェイドが言った途端、 「ねえ聞いて聞いて! 私のシロウって子ね、スッゴク可愛いんだよ〜」 突然自慢大会が開かれた。 それに俺とアルクェイドがどう対応したらいいものかと思案していると。 「へ〜、君も中々可愛いね……ゴメンよしっろう君! これは浮気ではなく一夏の甘酸っぱいアバンチュールなのさ! と言う訳で、好きだーーー!!!」 俺に向かって変態が飛んできた。 それを俺は、先生直伝の米神を抉るハイキックで撃墜した。 ……ちなみにまだ夏じゃないぞ? 「くぅ、この痛み、ますます萌えるよ!」 「フィナ、逝っちゃえ♪」 少女、アルトちゃん?がそう言った瞬間何処ぞへ吹き飛んでいく変態。 良かった、俺の貞操がライブでピンチだったよ。 「もう! フィナのせいで台無しじゃない!」 ぷんぷん、と擬音が聞こえてきそうな怒り方をするアルトちゃん。 「まあいいわ、じゃあ暫く厄介になるからよろしくね」 「「は?」」 その時俺とアルクェイドは同時に間抜けに聞き返していた。 ……その後、アルトちゃんを伴って帰宅した俺が秋葉に何もかも略奪されそうだったのは忘れたい。 fate/stay night もし44 朝、清清しい気分で登校したオレは珍しいモノを見ることとなる。 慎二が席について勉強をしているのだ。 「何やってるんだ慎二?」 「……見て解るだろ? 今日は藤村の抜き打ちテストがあるって情報が入ってね」 ナンデスト? 藤ねえの抜き打ちテスト!? 「ちょ、ちょっと待たれよ! それは確かな筋からの情報であろうか!?」 「何でお前まで後藤みたいに時代劇風なんだよ? ……まあいいか。とり合えず確かな筋だって事は保障するよ」 ……ふっ、ここ2ヶ月まともに勉強した覚えが無いな。 と言うよりも元から全然駄目だぞ? 英語は喋れる読める書けると完璧だが問題を解くのとはまた別だし。 「ちなみに結果次第では留年もあるってさ」 「ヌワンデストー!?」 オレは今自分が居る場所が教室だという事も忘れて叫ぶ。 それはもしや……桜と同学年? 何か桜は喜びそうだな。 「衛宮、何を朝から騒いでおる?」 「おう、一成。おはよう」 「おはよう柳洞。今日も朝からお堅いねえ」 「うむ、おはよう……間桐、一言余計だ」 はっはっはっ。 これで家のクラスの名物三羽烏(三馬鹿ラス?)が揃ったな。 「一成は今日抜き打ちのテストがあるのは知ってたか?」 「そうなのか? って抜き打ちなら知るわけがなかろう」 テストの事を聞いても余裕綽々とは流石は生徒会長……違うか? まあ慎二も学年でトップクラスの頭の良さなんだが。 ぬぬ、こうなったら赤いのを呼んで霊体のままカンニングさせるか? いやいや、赤いのはセイバーに餌をやると言う崇高な使命が有るから無理だな。 だとすればライダーは……確かキャスターと新都に買い物だったか。 こうなったらバー作でどうだ!? ……天井で支えるし、言葉も喋れないじゃん。 しかも聖杯戦争中から殆ど庭で彫像やってるし。 ……万事休す? 「ふう、仕方が無いな衛宮。 この僕が精魂込めて作った対藤村用テスト問題、弁当一週間で手をうってやるよ」 何!? 流石は我が心の友だ。 弁当の一週間やそこら軽く作ってやるぜ! 「よしその条件で――「あいやしばらく!」――へ?」 後藤君? 「某も士郎殿の作る弁当を欲しいでござる! 故に某の対虎用完全テスト問題で手をうち申さぬか?」 何でそんなモノを作ってるんだよ? 等と内心で後藤君に突っ込みを入れていると、 「ちょっと待ってよ後藤君! 私達だって衛宮君のお弁当食べたいんだからね!」 「そうよそうよ! あの至福の玉子焼、絶妙なコンビネーションを見せる色取り取りのオカズ達……。 絶対に私達がゲットして見せるわ!」 「ふははははははー! 黙らっしゃい小娘共! 衛宮の弁当を頂くのは我等陸上部だ!」 「何だと!? 女子しか活躍していない陸上部は引っ込んでろ! 士郎君! 陸上部なんかより甲子園を目指す、我等野球部に弁当をプリーズ!」 「ダメーーーーーーーー!!! 士郎のお弁当は私が食べるのーーー!!!」 ちょいと待て、何故に藤ねえまで参戦してるかな。 それにとっくにHR始まってる時間じゃないか。 「コホン、士郎のお弁当のことは後で話し合うとして。 実は今日抜き打ちのテストをやる予定……でしたが」 何だ? やらないのか? 「先生ね、朝寝坊しちゃって家に問題用紙忘れてきちゃった♪」 ♪、じゃないでしょ。 まあ、オレにとっては万々歳なんだが。 「ええーー! じゃあ士郎君のお弁当はどうなるの!?」 「だからー、それは担任兼保護者兼未来の士郎の奥さんな私が責任もって食べます!」 ……は? 最後のは何でした? 「そんなの……ダメですーーー!!! 先輩は私とラブラブバカップルになるんです!!!」 ガララー、と豪快に扉を開けて我等が教室に滑り込んでくる桜。 いやね、もう何も気にしたりしないさ。 うん。 「一成、今日は何か直すものはあるかな?」 「ん? 特にないぞ? だから存分に戯れるといい」 「ははは、桜は意外と執念深いからね。 頑張ってよ衛宮」 ふふふ、ついに学校でさえ安息の場ではなくなったか……。 こうなったら転校するか? ……あかん。 絶対に見つかるよ。 それにセイバー達を置いていく訳にもいかないしな。 俺は窓から外を見ながら考える。 教室の窓からは暖かな日差しが差し込んでくる。 そのポカポカした日差しに俺は敗北を喫した。 教卓の付近では壮絶な戦いが繰り広げられている。 俺は耳から入る情報を遮断し、眠りに落ちる。 起きたら全部夢でありますように。 と言うか、夢オチ万歳! 続く……のか?