注意1:fateもしは電波製なのです。 注意2:一部のキャラが原作とは性格が異なる場合があります。 注意3:今回の前振りも……スルーの方向で。 以上の注意点に気をつけ読んでもよいと思った方は下へどうぞ。 衛宮士郎のアーチャー観察録 赤いのは暇なときゲームしている 「……あーっと、何やってるんだ、赤いの?」 「見てわからんか? テイル○をやっている」 画面に集中しているためこちらを見ようともしないで答える赤いの。 その脇には同じようなゲームのソフトが積み重なっている。 ……俗世間に染まりすぎだよ赤いの。 「……何を想像しているか知らんが、これも守護者として出向く時の備えだ」 「は? どういうことさ?」 「私が守護者をしているのは前に話したな? 何時何処に向かわされるか全く解らず、時には知識すら与えられない事もある」 それとゲームをするのとどう関係があるんだよ。 「……記録で知ったのだが、以前ドラ○エの世界に送られたことがある……。 よく内容は知らなかったが、名称や大体の流れは何故か覚えていた。 つまりだ、私にとってゲームをするのもある意味戦場へ向かう為の準備と言える」 ゲ、ゲームの世界に? ……それはそれで面白そうだな。 でもな、 「ミニゲームまでやり込む意味はあるのかよ?」 「た、たわけ! このような小さなことの積み重ねが結果を左右するんだ!」 言い訳がましいぞ……。 一体全体、その称号やらアイテム集めが何の役に立つんだよ。 ……ん? 待てよ、たしか……。 「なあ赤いの。昔、サモン○イトの世界に呼び出されたりしたことないか?」 ちっさくなってさ。 「な、何!? 何故それを……?」 「あー、いやね、何と言うか……」 夢で見ました何て言えんだろ、その……色々と苦労してたみたいだし。 「くっ、あれは後々探ってみればトオサカの仕業だったし……。 うぉのれトオサカ! 英霊になってまでオレに干渉しやがって!」 おーい、何か地が出ているぞ? しかも色々とやばい内容を言ったりしないでくれー。 アレが来たらどないすんねん。 「大体、何で私の座にほいほい現れることができる? あまつさえ、守護者としての任務先を変更するだと? しかも、何か仕事が多いと思ったらそれもトオサカの仕業……」 こりゃ駄目だ。 何か愚痴モードに入ってる模様。 ……赤いの、この世界の遠坂がいなくて良かったな。 オレは部屋に戻って観察録をつける為に赤いのからそっと離れる。 ふっ、オレは絶対こうはならんぞ? 夜空に輝く北斗七星の横の星と親父に誓ってみました。 fate/stay night もし47 「衛宮、音痴、引っ込め!」 美綴さん家の綾子しゃんの情け容赦ないお言葉を聞き、俺は愕然としながら席に戻る。 あ〜、上の台詞からある程度想像できるだろうけど、 今、カラオケに来ています。 「ふっ、どうやら私の出番のようだな」 自信満々といった雰囲気で立ち上がり"赤い"マイマイクを持つ赤いの。 ……何処から出した、そのマイク。 そして、 「引っ込め、豚!」 開始30秒、イントロから僅か5秒で分厚い本を投げつけられた赤いの。 ……落ち込むな、お前も元は俺だろ? だったら年月が流れても、変わらないって。 「どうやら、姉様たちにも絶賛された私の美声をシロウに捧げる時が来たようですね!」 長い髪をかき上げながらスクッと立ち上がる絶世の美女、ライダー。 おお! これは期待でき、でき、でき……ぐはっ!? 「黙れ! ジャ○アン!」 ヒュン――バコ! 「シ、シロウ……痛いです……あぅ」 美綴の声とともに何処からか落ちてきたタライが脳天に直撃して撃沈するライダー。 ……すまんライダー、何もできないオレを許してくれ。 流石にあの歌声は凶器です。 「なら、真打登場ってな。俺の歌を聴けー!」 どこかで聞いたような雄たけびの後、何故かバラードを歌いだす青いの。 な、何だと!? 青いの、お前歌がうまいな……。 女運無いくせに……。 「あの、シロウ……」 「ん? どうしたセイバー? セイバーも何か歌うか?」 多少うつむき加減に、オレの服の袖をつまみながらセイバーが話しかけてくる。 ……ふっ、なかなかの攻撃力だな。 もう少しででオレの心の装甲が打ち抜かれそうだ。 「……いえ、お腹がすきました」 「……ナ、ナンデスト?」 「お腹が、す・き・ま・し・た」 うつむいていた顔が上がり……その猫科の猛獣のような瞳に恐怖した。 まずい。 非常にまずい! これはセイバーの腹ペコ不機嫌レベル4にまで達しているぞ!? ああ、ちなみに今のところの最高レベルは7。 問答無用でフルアーマーダブルセイバーとなり、右手にエクスカリバー、左手にカリバーン。 果ては防御手段としてアヴァロンまで使う始末だ。 その時は……うぅ、思い出したくない。 むむ、どうしよう。 この場でセイバーが満足するものを用意するとなると……。 パチンッ! オレが進退窮まって固有結界に逃げようか本気で検討していると、 美綴がおもむろに指パッチンをする。 それと同時に、 「あー、205号室だが食事を注文したい。 ……む、注文が殺到して時間がかかるだと? たわけ! 新都ごとこの店が吹き飛ぶぞ! ……わかった、厨房を貸してくれ、私がボランティアで手伝おう」 部屋に備え付けられた電話を片手に、赤いのが料理の注文?をしだした。 ……赤いの、何時から美綴に指で使われるように? 「衛宮士郎、私は私の戦場へ向かう……。 ここは……任せたぞ!」 そう言って風の様に走り去る赤いの。 …………はっ!? に、逃げた? オレの心を裏切ったな赤いの! くっ、よもや一昨日の晩に赤いのの大福を食べたことを根に持っていたのか!? こうなったら後で―― 「そんなアーチャーには、青子ちゃんが月に代わって〜お・し・お・き・よ♪」 ――何か居る。 「……激しく待て、その版権とか色々微妙な事を言いながら突然何処から沸いてきた?」 「なによ〜、せっかく青子ちゃんがわざわざ歌いに来てあげたってのに〜。 ……昔は、『僕、お姉ちゃんのお婿さんになる!』って言ってたのに……よよよ」 さらに激しく待て! それはあれか? オレが初恋に芽生えた瞬間、その相手に初恋をデストロイされた時のことですか!? うおのれ青子! あん時はよくもいたいけな少年ボーイだったオレのズボンをパンツごと下ろしてくれやがったな! 「あ、青子! それは遥か昔のセンチメンタルでドッキドキな少年時代の淡くも酸っぱい―― 「へ〜、衛宮〜そんなこと言ってたんだ〜」――み、みしゅじゅりしゃん?」 み、美綴さん。 お願いですから、弁解している時に口に手を掛けて引っ張らんで下さい! って、よく見たら顔が赤いしお酒のにおひが……。 「シロウ! そんな年増は置いておいて私とドキドキハネムーンへ!」 ライダー、お早い復活ですね。 出来ればもう少し寝ててくれたらお兄さん嬉しかったな。 「あん!? 誰が年増ですって!?」 「はっ! 自覚がないとは……よもやアルツなハイマーですか?」 ヤのつく人たちも裸足で逃げ出すようなメンチを切る青子に対して、 さらに油を注ぐライダーしゃん。 ……ふっ、問題ない。 なっ、親父? ……へっ? お、親父、グッドラックってどういう意味だ? ガブ ん? ……オレが親父と川原で語らっている間に、左腕に何かが噛み付いているんですが? 恐る恐る左を向けば。 そこには、オレの左腕をハグハグしているセイバーさんのお姿が。 負けたよ。 ああ、ぼろ負けさ。 セイバー、君の勝ちだ! 「あぁ〜! 私も!」 ガブ そんな声と同時に右腕に感じる違和感。 ま、まさか……。 「ハグハグ」 美綴さん、酔った君は英霊級ですか? 「青いの……後は任せ……って、どこ行った!?」 さっきまで隅っこの方でちびちび酒を飲みながら……って、アイツか? 美綴に酒を飲ませたの? 「シロウ、ランサーなら既に帰りました。 それより……この年増に私とシロウのラブラブ甘々グチュグチュイヤン! といった関係をはっきりと言ってやって下さい」 「士郎、この頭のイカレタ蛇女に「僕は青子様の奴隷です!」ってはっきり言いなさい!」 おひ、首筋を舐めながら何を言いやがりますかライダーさん? 青子! ズボンを下ろすな! って、二人ともセイバーと美綴さんは良いんですか? 「「可愛いから良し!」」 さいですか。 まあ、その意見には賛成なんですけどね。 ……ん? そろそろ放送時間の終了が迫ってきたようですね。 では皆さん、また来年。 ……オレが生きていたら会いましょう! …………って、おい。 オレが綺麗に纏めたのに何でズボンに続いてトランクスに手をかけているんだ、青子? 「えっ、もちろん成長の記録をつけるために決まってるじゃない♪」 さいですか。 じゃあ次に、ライダー。 耳は弱点なんで止めて下さると……あぅ。 「フィロウ、ふぃもふぃイイふぇふか?」 ぬぁ! 耳を舐めながら喋るな! 「「ハグハグ」」 両腕は喰われてるし! ……あかん、気持ちいいやら何やらで意識が…………はぅ! ……気が付いたら次の日でした。 両腕はふやけて歯形だらけ。 首筋はキスマークだらけ。 下半身は何とか守りきれた……ぽぃ。 ……二度とアイツ等とカラオケには行きません。 続く……のか?