注意1:このSSに”アーチャー”は出てきません。 注意2:これはfateもしとは一切関わりがありません。 注意3:これは電波による二次被害作品です。 電波でfateもしを書いていたところに本編で使用不可な電波がきたため別の作品として誕生しました。 以上を踏まえた上で読んでやってもよいという奇特なかたは下へどうぞです。 それは有り得たかもしれない物語01 side by 凛 「それで? あんた何のサーヴァントなわけ?」 私、遠坂凛は赤い外套の男に質問をする。 服越しにも解る戦闘に向いた体つきである。 おそらく3つある騎士のクラスのいずれかだろう。 「ん? ああ、この身はバトラーとして現界している」 ……バトラー? そんなクラス聞いたことがない 「それは戦う者って意味かしら?」 「執事だ」 今、この男はなんと言った? 「悪いけどもう一度教えてくれないかしら? どうも聞き逃したみたいなの」 そう、きっと幻聴だったに違いない、 寧ろこの際アサシンだろうがキャスターだろうが何でもかまわない。 「私は執事、バトラーのサーヴァントだと言ったのだ。 マイマスター」 そう言い赤い外套を脱ぐ、 その下から 黒いフォーマルなタキシードが出てきた。 その瞬間、 私の、 遠坂凛の十年を掛けた聖杯戦争は音を立てて崩れ去った。 side by エミヤ 「私は執事、バトラーのサーヴァントだと言ったのだ。 マイマスター」 あ、遠坂が固まったよ。 しかしこればかりはしょうがないと声を高くして言いたい 寧ろ非は遠坂にあるのだ あれはセイバーと別れた後、 高校卒業と同時に遠坂と一緒に倫敦に行ったことから始まる。 一言で言えば金がなかった。 原因は言わずもがな、 我らが遠坂嬢の魔術のせいである。 そんなわけで某お嬢様の所でバイトをすることになったのだが、 ……この仕事は天職です。 身体に馴染み 心に浸透する ああそうか オレは、衛宮士郎は執事に特化した存在だったのだ。 その後、 何故か執事であるオレに対し世界は契約を求めてきた。 一応仮説なら立てることが出来る。 オレがあの時の赤い弓兵だからだろう。 アーチャーがオレ自身であることにはあれから数年で気づいた。 なにせ服装を同じくすればそっくりなのだから。 その為なのかは解らないが、契約できるなら迷うことはない。 契約の代償として死後も執事であり続けることを望んだ。 胸を張って言える。 この選択はきっと間違いじゃない。 これが英霊エミヤの誕生秘話である。 英霊になった後も数々の主人に仕えてきた ヘルシ○グ機関の長 パラダイ○シティ随一のネゴシエイター 黄金銃を持つ魔女 目つきの悪い貧乏な黒魔術師に恋するお嬢様 時代を越え、世界すら越えて その度に執事としてその力を振るい続ける。 他にも主人はいるのだが語るのは別の機会にしよう。 どれほどの時を従者として過ごしたのかは解らない 当然掃除屋としての仕事もあったが 執事の仕事があればオレは癒されるのだ。 そして今回、 オレの始まりとも言える時に来た。 何億分の一の確立だろうか? それともこれは必然であるのかもしれない。 いや、これは必然だと断言できる。 半壊した部屋でどこから掃除をしようか高速思考しているその時に あの、懐かしき衛宮士郎の憧れの女性が 扉を蹴り飛ばして入ってきたのだから。 ん、はしたないですよお嬢様。 こうして有り得たかもしれないもう一つの聖杯戦争が始まる。 続く……のか?