注意1:この作品の弓さんはアーチャーではないです。

 注意2:これはfateもしとは一切関わりがありません。

 注意3:これは電波による二次被害作品です。

     fateもしを書いていて本編で使用不可な電波がきたため別の作品として誕生しました。

 
 以上を踏まえた上で読んでやってもよいという奇特なかたは下へどうぞです。





    











 



 

        それは有り得たかもしれない物語 そのにじゅうろく


 side by 士郎


 「バトラー、オレの投影魔術を見てくれないか?」

 
 朝食の後のお茶を片付けている執事に話しかける、

 それにしても台所がどんどんバトラーに侵食されてる気がするぞ。

 オレの最後の砦なのに……。
 

 「お前の?……ふむ、そうだな。

  未熟な投影でもないよりはマシか」


 えらい言われ様だが反論できない。

 オレが未熟なのは事実だ。

 だからイリヤに捕まり、ヘラクレスとの戦いの時も見てるだけだった。


 「凛のところに行かず私のところにきたのは賢明だったな。

  彼女ではお前の投影について深くは言えないだろうし、

  何よりソレについて感情面で区切りがまだついていないかもしれない」


 区切り?


 「何のだよ?」


 「自覚していないようだな……。

  当然と言えば当然なのかもしれんが、やはり自分では理解しずらいと言うことか。

  ……凛にも言われただろう?

  お前の投影魔術は普通の魔術師の用いるものとは違うと」


 ぬ、確かオレの投影したのを見せた時にそんなことを言われたな。


 「彼女は魔術師としては破格の待遇をお前にしてくれている。

  凛以外の魔術師ならお前は既に殺されているか、

  実験の道具とされているかもしれない」


 おいおい、物騒だな。


 「信じられないといった顔だな。

  まあ、自分の才能がどれ程の物か解っていないのだからそんなものか」


 オレの才能?

 そんなもの何処にあるって言うんだよ。

 自分で言うのもなんだけど、オレって凡人だぞ?


 「……まあ、おいおい理解していくことか。

  それで、投影についてだったな?

  助言をしよう、お前は戦う者ではなく生み出す物だ。

  常に最強の自分をイメージしろ。

  外敵は必要なく、お前の戦うべきは常に己がイメージだ」

  
 そう言って、また後片付けに戻るバトラー。

 何時になく直接的でない言い方だな。

 自分で考えて理解しろと言うことか?



 side by ???


 「――――よもや、蛇蝎魔蝎の類とはな」
 

 「カカッ、まだ生きておるか? 存外にしぶといの……」
 

 「――ぐっ!?」


 ほう、完全な状態で出てくるか。

 苗床としてはいまいちかと思うたが……。


 「……アナタが私のマスターか?」


 アサシンの腹より這い出てきた、

 白い骸骨の如き面をしたサーヴァントがワシに問いかけてきおった。

 外見に似ず以外に丁寧な口調。


 「いかにも、もっともこの身体は孫のものじゃがな」
 

 本体の方は何者かに消されてしもうたが……。

 カカカ、ワシはまだ終わりはせんよ。

 我が悲願、不老不死まであと少しなのじゃからな。

 

 side by キャスター


 これは……アサシンがやられた?

 信じられない、アレは正規のサーヴァントではないとは言え、

 その力は他の英霊と比べてもさほど劣るものでもなかったのに。


 「キャスター、サーヴァントか?」


 「ええ、おそらく」


 宗一郎様、私が何を先においても守ろうと決めた主。


 「マスターは下がっていてください。ここは私が何とかします」


 マスターは私の言葉に無言で頷く。

 寺に予め用意しておいた結界を張り外に出る。

 そこには、


 「カカカ、今宵は良い月夜じゃと思わんか?」

 
 酷く禍々しい気を発する、老人のような口調の少年が月を眺めていた。

 なんだというのか、アレは?

 魔力は余り感じない、サーヴァントの気配もしない。

 だというのにどういうわけか危機感を感じる。


 「そうね、良い月夜だと思うわ。

  なのに貴方の様な輩が来たせいでそれも台無しよ」


 「カカッ! 言ってくれるわ、魔女如きが……」


 魔女ですって!?


 「残念ね、そう言った輩を生かしておく気はないのよ」

 
 右手に魔力を集めながら怒気を含んだ声で言ってやる。

 相手の得体が知れないが、流石に私の魔術が効かないということはないだろう。

 
 「それじゃあ、さよなら」


 「ああ、お主がな」
 
 
 その声と同時に私の背後から影が迫る。

 魔力の気配がしなかった!?

 驚きながらもなんとかその影を避け、寺の方を見ると……。

 そこには短刀のようなものによって血を流した男が跪いている。 


 「そ、宗一郎様!」 

 
 なんで!? 結界が張ってあったはずなのに!?

 私はマスターの元へと走り出した。


 「余所見とはいかんのお」


 どこか揶揄するような声と共に背後より再び影が迫る。


 ドン!


 そんな音と共に私はマスターに押され。

 半身を影に食い取られた。

 ぐっ!

 どうやら魔力も大半を持っていかれたようだ……。

 だが、そんなことはどうでもいい。

 マスターは、宗一郎様はどうなった?

 私が霞んだ目で辺りを見渡し、


 「そんな……宗一郎様」
 

 我がマスターは私を突き飛ばした体制で、右半身を失っていた。

 なのに、


 「ふむ……体が、勝手に動くとは……こういう、ことか」


 何時も通りの抑揚のない声で呟く。


 「逃げろキャスター……お前だ、けなら……逃げ切れる」


 「バカを言わないで! 私だけ生き延びてどうしろと言うのよ!?」
  

 そうだ、聖杯とて既に必要などないのだ。

 私は彼と共にいれるならそれでいい。


 「カカ、麗しき夫婦愛と言ったところかの?

  じゃが、それにも飽いた。

  せめてもの情け、共に闇に沈むがいい……」

 
 そう、アレが言い。

 先程よりも巨大な闇が迫る。
 

 「これが、私の……終焉か……さらばだメディア」


 「はい、また何時かお会いしましょう宗一郎様……」


 さようなら宗一郎様。

 愛して、いま、し……た。
 
 

 




 続く……のか?



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