注意1:この作品の弓さんはアーチャーではないです。

 注意2:これはfateもしとは一切関わりがありません。

 注意3:これは電波による二次被害作品です。

     fateもしを書いていて本編で使用不可な電波がきたため別の作品として誕生しました。

 
 以上を踏まえた上で読んでやってもよいという奇特なかたは下へどうぞです。





    











 



 

        それは有り得たかもしれない物語 そのさんじゅうよん



 side by 士郎


 「遅い、遅すぎます! まさか……バトラーがセイバーの毒牙に!?

  サクラこうしてはいられません、柳洞寺へ向かいましょう」


 いや、毒牙ならライダーの方があってる気がするぞ?

 セイバーなら……喰う、かな。


 「駄目ですよライダー。バトラーさんにイリヤちゃんや私達の事任されたんでしょ?」


 「う、それはそうですが……」


 まあ実際遅いのは確かだが。


 「ふーん。人って、もといサーヴァントでも変われば変わるものね」


 煎餅をパリパリと食べながらライダーを見ておっしゃる遠坂。

 それはオレも同感だ。

 最初に間桐の家であった時とは大違いだ。


 ガララー


 ん? 噂をすれば何とやら。

 バトラー達が帰ってきたか?

 そう思い、気まぐれにも出迎えに行った。


 「遅いぞバトラー……、

  って何でお前が居るんだーーー!?」


 「ふん、五月蝿いぞ雑種。それに出迎えが貴様一人とはどういうことだ?

  王である我自らフェイカーに会いに来てやったというのに」


 玄関には無意味に態度のでかい、

 絶世と称されるに値するだろう金色の美女が立っていた。
 


 side by 凛


 はふ、士郎の淹れるお茶もなかなか美味しいわね。

 お茶請けのお煎餅もとっても美味しいし。

 
 「――って何でお前が居るんだーーー!?」


 などと居間で寛いでいるところに士郎の絶叫が玄関より聞こえてくる。

 まさか、


 「ライダー!」


 「解っていますリン。サクラ、イリヤスフィール達を頼みます」


 そう言って瞬時に玄関に向かうライダー。

 私も即座に追いかける。

 士郎が驚く相手、最悪サーヴァントかもしれない。

 しかし……衛宮邸の警報は鳴らなかった。

 もしや玄関から入ったら鳴らないとか?

 そんなことを考えている内に短い距離を走り終え、

 長身の眼鏡の美女と金色の豪華絢爛な美女が向かい合って対峙し、

 その脇で士郎がおろおろとする玄関に辿りついた。


 「……ギルガメッシュ……」


 そう、アインツベルンの城で初めて出会った本来居る筈のないイレギュラーなサーヴァント。

 慎二がマスターらしかったが今は居ないようだ。


 「ふん、ぞろぞろと沸いてくるとは虫の様だな」


 カッチーン! と来たがここは抑えよう。

 コイツは見た目と裏腹に最強といって過言ではない程の英霊なのだから。

 ……そう言えば、前回と違い左腕がない。

 おそらく、アーチャーを倒す代償に持っていかれたのだろう。

 しかし片腕を代償としただけで"あの"アーチャーを倒せるなどどれ程の化物だと言うのか。


 「英雄王様がこんな所に一体何の用かしら?」


 「……本来なら我に話しかけるだけで万死に値するが、まあよかろう。

  貴様はフェイカーが現界し続けるために必要だからな」


 むむ、ここは我慢よ凛。

 それにしても、フェイカーって何?

 アインツベルンの城でもバトラーに対してそう呼んでいたけど……。


 「さて……ライダーのサーヴァント、何故貴様が未だに現界している?

  脇役なら脇役らしく早々に舞台から退くのが礼儀であろう?」


 「それは聞き捨てなりませんね、

  貴女こそ前回の出演者が今回も出張るなど恥ずかしくないのですか?」


 両者から溢れ出る殺気で玄関が包まれる。

 くっ! こんな所で戦う気なの!?

 こうなったら令呪でバトラーを、って令呪は主従の誓いのせいで効果が変わったんだったー!

 うう、何もこんな時にその事を忘れているなんて……。

 ……ん?

 えっと、確かアイツから何か渡されていたような。

 そうだわ!
 
 アイツにベルの様なものを渡されてたじゃない!

 私を呼ぶときはこれを使えって。
  
 これよこれ。

 そして、私は高らかにその音を鳴らした。
 
 
 リーン♪


 …………何も起こらない。

 金ピカにライダー、士郎も何やってんだコイツ?

 と言った顔をしている……お、覚えときなさいよバトラー!?

 この借りは百倍にして返すわよ!


 パリーン!


 「きゃっ!」

 
 私の脳内でバトラーが泣いて許しを請い出した頃に居間からガラスの割れる音と、

 イリヤの悲鳴が聞こえてくる。

 まさか……慎二が別働隊として動いていたとか!?

 そう考え直に居間に向かおうとしたら、何かが居間から来た。


 ゴロゴロゴロゴロ、シュタッ!


 「ん、待たせたな凛」


 転がって来たかと思ったら即座に直立し挨拶をしてきた我が執事。

 
 「ちょ、ちょっとバトラー?

  一体どう言う登場の仕方をしてるのよ!?」


 「何を言っているのだ凛。これは太古の昔より伝達されし執事の登場の仕方だろう?

  我が師匠もそう言っていたぞ」


 自信満々と言った具合に胸を張って答える執事。

 ……一度コイツの師匠とやらにガンドを食らわせてやりたい。

 
 「む、これは珍しいお客だな。ふむ、汚い所だが上がってくれ。

  お茶をご馳走しよう」


 バトラーが金ピカの方を向きそんなことをのたまって台所へと消えていく。

 後に残された私やライダー、それに士郎はもちろんのこと。

 あの英雄王でさえ唖然としてバトラーを見送っていた。

 何と言うか、嵐の様な奴とはあの執事の様な奴の事を言うのではないだろうか?


 「……ああ、えっと、何だ。アイツもああ言ってたし。

  上がってくれ」


 その後、真っ先に再起動を果たした士郎が金ピカにそう言ったのだが。

 私もライダーも既に突っ込む気力が無かった事は言うまでも無いだろう。



 side by 慎二


 「……知らない天井だ……」


 僕は目が覚めると同時にそう言った。

 何故か言わなければならない気がしたんだけど……病気か?


 「どうだシンジ殿? 何処か身体に不具合はあるか?」


 「う、うわ!? ……ってハサンか」


 いきなりビックリするだろう。

 
 「一日程眠っていたので身体がダルイかもしれない」


 一日? そう言えば急に眠たくなったんだよな。

 それに、言われて見れば身体がダルイ。

 指先をほんの少し動かすだけでも億劫だ。
 

 「……ハサン、悪いんだけど何か軽食を作ってくれ」


 あまりこってりしたものなどは今はいらない。

 だが、空腹感は耐え難い程だ。
 
 其れを満たすためなら……。

 僕は何でもするだろう。


 「そう言うだろうと思って軽めの食事を用意しておいた。

  此処に持ってこようか?」

 
 僕はそれに声を出さず頷くだけで答えた。

 ……一体どうなってる?

 身体が何か別のものに変わっているようだ。

 はぁー……ん?

 そう言えば、家にはハサン以外にも他に誰か居たような?

 確か女だった気がするけど……気のせいか。




 続く……のか?

 

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