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 注意1:この作品の弓さんはアーチャーではないです。

 注意2:これはfateもしとは一切関わりがありません。

 注意3:これは電波による二次被害作品です。

     fateもしを書いていて本編で使用不可な電波がきたため別の作品として誕生しました。

 
 以上を踏まえた上で読んでやってもよいという奇特なかたは下へどうぞです。





    











 



 

        それは有り得たかもしれない物語 そのよんじゅういち



 side by バトラー


 オレにとって二度目の聖杯戦争がもうすぐ終る。

 話し合いの結果、大聖杯に力が満ちる前に破壊すると言うことになった。

 メンバーはオレとセイバーとライダー、それに遠坂と衛宮士郎の五人。

 イリヤは聖杯の影響がどうでるか解らないから置いてきた。
 
 桜には戦力外通告を下し、メイドの二人と共に衛宮邸とイリヤを任せた。

 二人ともかなりごねたがこればかりは譲れなかったため無理矢理言いくるめた。

 ふう、帰った後のフォローが一仕事だな……。

 などと家を出る前の騒動を思い出して内心苦笑する。

 現在は柳洞寺へと向かう道すがら霊体となって遠坂の後ろに憑いている。

 そして、思うのは今回の召喚されてからの出来事だ。

  
 衝撃と共にいきなり遠坂に召喚されたこと。

 かつて歯も立たなかった青き槍兵と中々の戦闘を行えたこと。

 再び会うことが出来たセイバーはやはりセイバーであったこと。

 ライダーが実は意外と女の子であったこと。

 過去の自分を見た時のよく解らない感情。  

 かつて狂戦士として絶対的な力を見せたヘラクレスがクラスの重複でさらに化物染みていたこと。

 妹のような存在であった桜が抱えていた苦悩と、衛宮士郎と言う存在に対する想い。

 イリヤに付き従うメイド二名。

 女性となってなお王様であったギルガメッシュ。

 アンリ・マユと同化しつつある前回は逝ってしまった間桐慎二。

 まったく知らない九番目のサーヴァント。

 かつて破壊した聖杯が本体ではなかった事。

 今向かっている大聖杯の存在……。

 
 オレと言うイレギュラーが劇に入るだけでこれ程シナリオに変更があるとはな。

 
 「バトラー、どうかしましたか?」


 そんなオレの雰囲気が伝わったのか、

 霊体になれないためにオレの横を何時もの姿のまま歩いているセイバーに問いかけられる。


 「いや、私も柄にもなく緊張しているようだ」


 「貴方がですか? それはないでしょう」


 おい、何故に断言しますかライダーさん?
 
 横から同じく霊体になっているライダーに突っ込まれた。

 
 「それもそうですね。

  バトラー、貴方が緊張しているなら私たちは極度の緊張のために気絶しているでしょう」


 ぬぬ、セイバーまで……。


 「はは、それは言えてるな。

  バトラーが緊張するなんてセイバーがご飯の御代わりをしないくらい有り得ないって」


 オレ達の声が聞こえたためか衛宮士郎が振り返って言ってくる。

 ほう、中々言うじゃないか衛宮士郎。

 覚悟は完了しているのか?


 「ほう……シロウ、それは一体どう言う意味ですか?

  聖杯戦争が終ってからじっ――――くりと説明してもらいますよ」


 「マ、マジか!?」


 ふむ、どうやら今のやり取りで肩の力が抜けたようだな。

 遠坂も何やってるんだか、と言った顔をして此方を見ているがその表情は柔らかくなっている。

 これなら問題はないか?
 
 と、雰囲気がホンワカした所で柳洞寺の長い階段の前に辿りついた。

 ……相変らず長いな。


 「境内の裏手の池に何らかの場が作られているようですね」


 「そっちは関係ないわね。アレは聖杯を欲しがるマスターに対する餌みたいな物だから。

  イリヤが言うには下の大空洞に大聖杯が有るみたいだから入り口は森の方ね」

 
 それじゃあ行くわよ、と遠坂が言って森の方へと入っていく。

 オレはその後姿に対して、


 「凛、私はここから別行動をすることになる」


 「はぁ!? 何言ってんのよ! これから大聖杯を破壊しに行くって言うのに!」


 「それがそうもいかない。どうやら上で私を待っているお姫様が居るようだ。

  このまま壁の花にしては後が怖いだろう?」


 そう、階段の上から感じるのは彼の英雄王の気配。


 「そういう訳だ。セイバー、ライダー。

  マスターとそこの未熟者を頼んだぞ」


 「……今回限りです。次は私と踊ってもらいますから!」


 ふっ、お安い御用だ。

 男性パートだろうが女性パートだろうが完璧に踊って見せよう。


 「まあ浮気も甲斐性の内とドラマで言っていましたから今回は見逃します。

  ……お気をつけて」


 毒されてる。現代に毒されてるよライダー。

 だが、その気遣い痛み入る。必ず無事に戻ってくるよう誓おう。


 「アンタは! ……私のサーヴァントなんだからね、

  負けたりしたら承知しないわよ!」

 
 そう叫んで衛宮士郎の腕を掴んで引きずっていく遠坂。
 
 おそらくその顔は真っ赤だろう。


 「くっ――――、心得たマイ・マスター」


 セイバーとライダーと目を合わせ、頷き合ってから階段をゆっくりと昇る。

 さて、お姫様の御機嫌はどうだろうか?
 
 

 side by ギルガメッシュ


 目を閉じかつて無いほどの昂ぶりを感じていると奴の気配が近づいてくる。

 奴はゆっくりと階段を上がってくる。

 まるで我を焦らすかのようにゆっくりと……。

 奴の気配が階段を登りきり我の前に来た所でゆっくりと目を開く。

 そこには何度と無く想像した姿と寸分違わぬバトラーが立っていた。

 
 「待たせたかな?」


 「そうだな、待たせすぎだ。

  常ならば極刑に処すところなれど……まさか我が待つという行為を楽しめるとは思いもしなかった。

  そのことを鑑みて今回は不問に処そう」


 そう、まるでこの時代の少女漫画とやらの恋する乙女のように我は心を躍らせていた。

 もうすぐバトラーが来ると胸の鼓動が速くなった。

 我の足元に跪かせ我の手の甲に口付けをさせる様を想像してかつてなく滾った。

 
 「それは光栄の至り」

 
 目の前に不遜に佇む男は我を前にして常と変わらぬ態度を崩さない。

 それどころかその口元は薄っすらとだが笑みを刻んでいる。

 その姿に我の顔にも笑みが浮かんでいる事だろう。

 
 「さて……一応ではあるが聞いておこう。バトラー、我のモノになれ」


 「それは聞いているのではなく命令だ。……まあ答えはNOだが」


 ふん、やはり拒むか。

 だが……嫌がる貴様を無理矢理我のモノにするのも一興。

 
 「ならば力ずくになるが……壊れてくれるなよ?」


 「ふぅ、余り女性を相手に手荒なことはしたくないのだが……そうも言ってられんか」


 その言葉を発した瞬間バトラーの目が鷹の如き鋭さを見せ、その視線が我を貫く。

 くぅ――これは……いかんな。

 余りの快感に……癖になりそうだ。 

 自然と顔に極上だろう笑みが浮かぶ。

 さあ、始めようではないか。

 月以外に観客の居ない、我と貴様二人だけの舞踏を。






 続く……のか?

 


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